Casa CABaN HAYAMAの外装にViro(ヴァイロ)が採用 パトリシア・ウルキオラが選んだ“編み素材”とは
神奈川県葉山町・森戸海岸にオープンしたホテルの全14室の客室はすべて相模湾と富士山を望むテラス付き。建築・インテリアデザインから外装に至るまで、世界的建築家・デザイナーのパトリシア・ウルキオラが率いる「STUDIO URQUIOLA」がトータルディレクションを担ったこのホテルは、建築の思想から外壁の素材ひとつひとつに至るまで、一貫したこだわりで設計されています。 Casa CABaN HAYAMAの建築コンセプトは「Weaving(編みこんでいく)」。パトリシア・ウルキオラは初めて森戸海岸を訪れた際、相模湾の対岸にそびえる富士山の姿に深く魅了され、その雄大な景観を中心に据えた空間構成を構想したといいます。 建物はいくつものユニットがオープンな回廊で結ばれる構造で、客室からも、回廊を歩きながらでも、ラウンジでくつろぐときも、視線の先には常に富士山が映る。建築は一枚の布を丁寧に織り上げるように、自然と人の営みを静かに編みこんでいきます。
外壁を包む、職人の手編み技術──Viro(ヴァイロ)

この世界観を表現するために壁面装飾に採用されたのが、「Viro(ヴァイロ)」です。
Viroは、高密度ポリエチレン(HDPE)をベースに開発した人工素材で、職人が一本一本手で丁寧に編み込んで仕上げる装飾材です。インドネシアの伝統的なラタン編みの技術を継承しながら、防水性・耐久性・耐候性に優れた次世代素材として世界の一流ホテルやリゾート施設に採用されてきました。
今回の採用にあたっては、パトリシア・ウルキオラの強い意向により、100%リサイクル材による特別仕様で製造されています。製造元のポリミンド社との協議を経て、国際的な品質・安全基準である厳格な検査をクリアして実現したこの仕様は、リサイクル樹脂を主材料とするファサードとしても、国内外でまだ例の少ない先進的な取り組みです。
同じ表情は二つと存在しない、まるで手織りの布のような外壁が、潮風の中に佇む建物の表情に深みと温かみをもたらしています。100%リサイクル可能なこの素材は、海辺の環境に調和するサステナブルな選択でもあります。
Viroのテクスチャ
コンセプトの立案段階から、設計・建築・内装に至るまでのトータルディレクションを一人のデザイナーが担うのは、ウルキオラ自身にとっても初めての挑戦。世界でも類を見ない稀有なプロジェクトが、葉山の海辺に実現しました。
建物概要
使用素材
Virofiber:Polystrap Brown Oak 8×1.2mm(100%recycled)
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